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セラード地帯

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最近ブラジルコーヒーの名称としてよくセラードコーヒーというのを耳にすることが多くなってきた。
セラードとはかってのコーヒー主栽培地のパラナやサンパウロ州よりさらに北部(南半球ですから北へ行くほど暑い地域になる)のミナスジェライスに広がる見渡す限り平坦な草原地帯。

しかも標高1000m以上で、霜害の心配も少なく、灌漑用水も潤沢で機械化された大農場には、もってこいの条件がそろってる。

ところが同地帯は、強酸性土壌のため、作物は先ず育たず、冒頭の写真のようなグネグネ曲がった奇妙な枝の潅木が所々にある程度。

草原だから開墾は、たやすいが石灰の大量投入による土壌の中和から始めねばならない。
文章で書けば簡単だが、個人ではとうてい無理な話で国家的な大事業として数十年の歳月を要した。

ここには1週間ほどの滞在だったが、みなさん希望に燃えて開墾に精を出してたな。

コーヒーもぼちぼち植え付けだした頃で、幼樹が多く見られた。
本格的な収穫となると最低4年は、掛かるから、
植付け間隔には大豆が栽培されており、さしずめ大豆畑にコーヒーの樹が植わっている感じ。

当面の生計を立てる事が、主目的だが、何故大豆なのか?
実は素晴らしい英知が込められている。
この話は後日することにしよう。

余談だがセラード地帯の見学は、Hさんと言う老人に招かれた。
氏は70才を過ぎてから九州から、同地に移住された。
ここで若い移住者に土地を貸して大成させるよう協力されていた。

「欲しかったらあげる」という姿勢には、大変感銘を受けた。
自分もこんな志でと思いつつ未だ…

勿論、誘われたが前述の通り、焙煎屋の方に傾いていたから、断った。

あのまま当地のとどまれば、大農家も夢ではなかったかも…。


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19:41 | コーヒー | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
まるで大豆畑… | top | 霜害

コメント

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霜害と干ばつに見舞われてしまうパラナやサンパウロ州の農場の方は
現在でもセラードの方へ移ってきているのでしょうか?

植付け間隔には大豆が栽培されているというくだり、妙に納得されてしまいました。
(まだそれには秘密が隠されているようですが・・・)
by: Niagara | 2005/12/04 08:37 | URL [編集] | page top↑
#
>現在でもセラードの方へ移ってきているのでしょうか?

畑を放棄して新天地へ向かう事は資金的にもなかなか出来ないと思う。
地域の気候にあった作物に変えたと言うことだろうな。
コーヒー栽培地だけが移っていったという風だわな。
原因はやはり、近年の異常気象だろう。

大豆の話はまた後日

最近は、更に暑いエスプリットサント州にも広がってきたな。
元々この辺りは、インスタントコーヒー用のロブスタの一種が盛んに栽培されいてノウハウもあるしな。
by: UGQ | 2005/12/04 17:21 | URL [編集] | page top↑

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