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パッカンコーヒー

はじめに断っておく。
これは、聞いた話で実際に試してはいない。
米で作る「ポン菓子」をご存知だろうか?

最近は実演販売とかほとんど見かけなくなったが、焙煎機に似た機械で米を密封したドラムに入れて下から火で焼くと「ドッカーン」と大音響とともに白煙を上げて米が数倍の大きさになって出てくる、あの菓子。


米には、わずかだが水分が含まれおり、。密封した容器に入れ、加熱すると内部気圧が高まる。それを一気に解放すると、細胞の間にあった水分が瞬時に気化して、細胞を破壊し膨張する。

ここまで読んだらもうお分かりかな。

これをコーヒー生豆で試したのが、焙煎を教えていただいたO氏。

他にも師匠はいるがO氏は、とにかく豆の膨らみにこだわる方だった。

個々の細胞を最大限に膨らます
 ↓
此処の細胞内を満遍なくお湯が通りやすい
 ↓
液量が増える
 ↓
芳醇な香りと濃厚コクのあるコーヒー

こんな感じの教え。

ただし、大きく膨らんだからと言って、すばらしい味覚のとは限らない。
コーヒーの味覚は、もっと奥が深い。
やはりそこには、素材の良し悪しが関わってくる。

そんな彼がが着眼したのが冒頭のポン菓子機。

嫌がるポン菓子屋さんをくどいて試したそうだがその結果は....。


残念ながら膨張とか何も変化なかったそうだ。

ポン菓子屋さんには、米に比べたら含数率が高すぎると言われたそうだ。

これでこの実験は終わったが、話はここで終わらない。


この時、使用した生豆は、小粒なサントスNO.4でこれをもう一度焙煎し直してみたところ、通常よりも膨らんだとのこと。…単なるダブルローストだと思う。

それを試飲したところ「ブルーマウンテン」のようだったと
言っていた。

これは、O氏のジョークだと思うが、試していない・飲んでいない俺としては、とやかく言える筋ではない。

機械が借り物じゃなかったら、水抜き後の膨らむ直前の豆で
もう一度試してみたかったとのことだった。

俺も機会があれば試して見たいと思ってはいるが、この話を聞いてから早20数年、経ってしまった。

結果はどうあれ、焙煎は独創的な発想がやはり大事だと思う。


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