収穫機
2005 / 12 / 15 ( Thu )
自己紹介のコーヒー収穫機、実は記念すべきブラジルでの第一号機。
この年、初めて実用試験的に私がいた南ブラジル農園と小室さんのコロラド農園に各1台初めて導入された。
日系の農機具メーカで、アメリカの干しぶどう用?(ちょっと記憶が曖昧)の収穫機械をヒントに作られたとのこと。
車の洗車機によく似ていて両サイドはグラスファイバーの棒が、何本も振動しながら回転している。
樹の高さは大体2m程だから運転席の見晴らしはかなりいい。
下に落ちた実は、コンベアーで運ばれて袋にはいるようになっている。
元々ブラジルでの収穫作業は樹の下に布を敷き枝1本1本自転車のチューブを巻いた手でしごいて布に落とし集める。
1本辺りチェリーで3~5kgぐらい。作業に慣れない当方は1本に1時間以上かかって手が痛くて泣けてきた。
住み込み労働者の家族は勿論、町からも大勢の日雇い労働者がやってきて、いくら安い人件費でも
収穫に掛かるコストは全支出の3割にも達するという。
だからこの機械のデモンストレーションは革新的な事で、大勢の農園オーナーも見学に来ていた。
よく故障してたけど。
帰国後、この機械がどんどん復旧したら、地面の実を落とさなくなるからブラジルの土臭い香は数年後に消えるとよく話していた。
これは確かに当たっていたけど、どちらかというと、セミウォッシュドでの精選が増えたからが正解だった。
話は変わるが、収穫作業で集まってくる労働者はファベイラ(貧民窟)の人々なんだけどその中に日系人なんかも混じっていたりすると勝手にその生活を想像して何か物悲しいと言うか顔を見るのが辛かった。
この年、初めて実用試験的に私がいた南ブラジル農園と小室さんのコロラド農園に各1台初めて導入された。
日系の農機具メーカで、アメリカの干しぶどう用?(ちょっと記憶が曖昧)の収穫機械をヒントに作られたとのこと。
車の洗車機によく似ていて両サイドはグラスファイバーの棒が、何本も振動しながら回転している。
樹の高さは大体2m程だから運転席の見晴らしはかなりいい。
下に落ちた実は、コンベアーで運ばれて袋にはいるようになっている。
元々ブラジルでの収穫作業は樹の下に布を敷き枝1本1本自転車のチューブを巻いた手でしごいて布に落とし集める。
1本辺りチェリーで3~5kgぐらい。作業に慣れない当方は1本に1時間以上かかって手が痛くて泣けてきた。
住み込み労働者の家族は勿論、町からも大勢の日雇い労働者がやってきて、いくら安い人件費でも
収穫に掛かるコストは全支出の3割にも達するという。
だからこの機械のデモンストレーションは革新的な事で、大勢の農園オーナーも見学に来ていた。
よく故障してたけど。
帰国後、この機械がどんどん復旧したら、地面の実を落とさなくなるからブラジルの土臭い香は数年後に消えるとよく話していた。
これは確かに当たっていたけど、どちらかというと、セミウォッシュドでの精選が増えたからが正解だった。
話は変わるが、収穫作業で集まってくる労働者はファベイラ(貧民窟)の人々なんだけどその中に日系人なんかも混じっていたりすると勝手にその生活を想像して何か物悲しいと言うか顔を見るのが辛かった。
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コメント
いま、スペシャリティー等で「手摘み」とか「完熟」とかの言葉をよく聞くんですが、このような経験をされた方の立場から言って「手摘み」とか「完熟」などについてどのような考えをお持ちなのでしょうか?よかったら教えてください。
>スペシャリティー等で
この辺りいずれ書いていきたいテーマなんだけど、例えばブラジル何かだと雨期乾期が、はっきりしていて、ほぼ開花時期が同じで、収穫時期もわりとそろってくるが、赤道直下の場合は、大まかな時期はあるにはあるが1本の樹で片方で開花、別の枝で完熟なんてことが多く1年中収穫出来てしまう。
だからと「完熟」、「手摘み」と言うのは、極々普通に当たり前。
ただ、ブラジルでの「完熟」、「手摘み」となると…
かなり大がかりで続きは何れレポートします。
この辺りいずれ書いていきたいテーマなんだけど、例えばブラジル何かだと雨期乾期が、はっきりしていて、ほぼ開花時期が同じで、収穫時期もわりとそろってくるが、赤道直下の場合は、大まかな時期はあるにはあるが1本の樹で片方で開花、別の枝で完熟なんてことが多く1年中収穫出来てしまう。
だからと「完熟」、「手摘み」と言うのは、極々普通に当たり前。
ただ、ブラジルでの「完熟」、「手摘み」となると…
かなり大がかりで続きは何れレポートします。
一本の木で開花と完熟なんて事があるんですね。知りませんでした。それなら、当然手で摘むことになってくるんですね。なるほど。それは赤道直下の産地の話だと。
ブラジルの場合は、、、、
レポートがますます楽しみです。
大きなテーマでぶしつけな質問すいませんでした。
少しでもスペシャリティーの本質みたいなものを理解したいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ブラジルの場合は、、、、
レポートがますます楽しみです。
大きなテーマでぶしつけな質問すいませんでした。
少しでもスペシャリティーの本質みたいなものを理解したいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
いつも楽しみに拝見させていただいております。また、コーヒーの生産の現場をまったく知らないので、非常に参考にさせていただいております。
私が幼い頃、近所からも、南米へ移住する方たちがおりました。
また、私自身少しばかりですが、農業を行っています。農産物としての共通点があり、少しは共感できる部分もありますね。
時々来ますのでよろしくお願いいたします。
できれば、Blogの方にLinkしていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
私が幼い頃、近所からも、南米へ移住する方たちがおりました。
また、私自身少しばかりですが、農業を行っています。農産物としての共通点があり、少しは共感できる部分もありますね。
時々来ますのでよろしくお願いいたします。
できれば、Blogの方にLinkしていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
すまない。
これは俺には分からない。
2度目の農園では、味覚と圃場のロット管理をテーマに赴いた。
だが、サビ病と個人的な事情で中途半端に終わってしまった。
あそこのもう少しいればもっとまともなコメントが出来たかもな。
20数年前の事と今の産地事情とは大きく違うからな。
当時と今では味覚評価の基準が随分違っていてそれなりに、こっそり勉強はしてはいるが。
結論は「道路だ」。
意味不明だろうけどこれもいつかレポートを約束する。
これは俺には分からない。
2度目の農園では、味覚と圃場のロット管理をテーマに赴いた。
だが、サビ病と個人的な事情で中途半端に終わってしまった。
あそこのもう少しいればもっとまともなコメントが出来たかもな。
20数年前の事と今の産地事情とは大きく違うからな。
当時と今では味覚評価の基準が随分違っていてそれなりに、こっそり勉強はしてはいるが。
結論は「道路だ」。
意味不明だろうけどこれもいつかレポートを約束する。
初めまして。リンクはらさして頂きました。
>私自身少しばかりですが、農業を行っています
あちらこちらでKickさんのコメント拝見させて頂き、なんとなく感じていました。
農業をやってられる方は、自然や機械、化学など広く浅く色んな知識もってられますからね。
>近所からも、南米へ移住する方たちがおりました。
やはり東北や九州出身の方多いですね。
2世の方など普段は綺麗なポルトガル語だけど日本語になるとなまりが出てかえって分からなくてよく笑いました。
サンパウロよりはるか南にサンタカタリ-ナというところがありここでは東北出身者によりりんごが栽培されてますよ。
>私自身少しばかりですが、農業を行っています
あちらこちらでKickさんのコメント拝見させて頂き、なんとなく感じていました。
農業をやってられる方は、自然や機械、化学など広く浅く色んな知識もってられますからね。
>近所からも、南米へ移住する方たちがおりました。
やはり東北や九州出身の方多いですね。
2世の方など普段は綺麗なポルトガル語だけど日本語になるとなまりが出てかえって分からなくてよく笑いました。
サンパウロよりはるか南にサンタカタリ-ナというところがありここでは東北出身者によりりんごが栽培されてますよ。
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